マッカラン
特徴
昔もいまも変わることなくスペイサイドの美しい風景として溶け込んでいる、マッカラン蒸溜所。マッカランとはゲ-ル語の「聖コロンバの丘」の意味があります。
ここが、多くのコンペティションで№1となり、ハロッズのウイスキー読本で「シングルモルトのロールスロイス」と讃えられたマッカランの故郷です。
エルギンから南へ約20キロ。941号線がクレイゲラヒー村に入ってしばらくすると、英国一の急流で知られるスペイ川は浅瀬になります。岸辺の鉄道跡地が緑の遊歩道となる、村の対岸の木立の中。
マッカランエステートで丁寧に育てられたミンストレル大麦を使い、ゆっくりとした時間に抱かれながら、マッカランは生まれるのです。
歴史
1824年、イースターエルキーの小作人であったアレクサンダー・レイドはエルキー蒸留所のライセンスを取得しました。エルキー蒸留所はマッカラン蒸留所の前身でした。細々と蒸留を行っていましたが、数年後に家畜商人のための街道が出来ると状況は一転します。
行商途中の商人たちはイースターエルキーを休憩場として利用し、ウイスキーを買っていくようになったのです。
とはいえ、1892年にロデリック・ケンプが買収した当事の売り上げは年間18万リットルにとどまっていました。買収された後蒸留所は拡大しましたが、今までどおり家族経営は続けられました。
1996年になり、1億8000万ポンドでハイランド・ディスティラーズに買収され現在に至っています。